初めましてArtistplusです。
- takuya matsumoto
- 2024年10月21日
- 読了時間: 8分
更新日:2024年11月2日

初めまして、artistplusの代表を務めています松本拓也です。
私は、音楽家が抱える身体的・精神的な悩みを解決するためのサポートを提供する団体「artistplus(アーティストプラス)」の活動を2022年に開始しました。このプロジェクトは、音楽家の皆さんが自身の身体やメンタルヘルスにもっと目を向けるきっかけを提供し、その悩みを解決するための手助けをすることを目的としています。今日は、ブログ初投稿なのでartistplusがどのような団体でどのような活動をしているのかを少しでも知っていただければと思います。
少し気合い入れて長い文章になってますのでお付き合いいただけたら嬉しいです。笑
目次
・背景
音楽家は楽器演奏を続ける中で、身体の不調を感じることや、精神的なプレッシャーに悩まされることは少なくありません。特に、音楽のパフォーマンスに直結するような身体の不調や痛み、演奏の質に影響する精神的なストレスは、音楽家にとって非常に深刻な問題です。しかし、そのような問題に対して、音楽家が適切なケアを受ける機会が少ないと感じていました。
そこで、同じ悩みを共有する音楽家のために、音楽経験を持つ医療系国家資格を持つメンバーが集まり、artistplusを立ち上げることを決めました。(この経緯に関しては後日書いていきたいと思います)
当初は3人でスタートしたartistplusですが、主に身体のメンテナンスやパフォーマンスの向上に関するサービスを提供することを目指して活動を開始しました。音楽家が抱える悩みを解決するためには、医療の専門的な知識と音楽に対する理解の両方が必要だと考えています。artistplusのメンバーは、全員が音楽経験者であり、楽器や音楽家の抱える精神的・身体的ストレスに対しても深い理解を持ちながら、同時に国家資格を持つ医療従事者としての知識や経験を活かして音楽家のサポートに取り組む体制を整えてきました。
・音楽家にとっての身体とメンタルの重要性
音楽家にとって身体のメンテナンスは非常に重要です。長時間の練習やコンサートでの演奏は、肉体的に大きな負担を伴います。
例えば、ピアニストは手や指の筋肉に過度な負荷をかけることがありますし、ヴァイオリニストやギタリストは腕や肩の使いすぎで痛みを感じることが多いです。こうした痛みや不調を放置していると、最終的には演奏に支障をきたすだけでなく、音楽活動そのものを続けることが難しくなる場合もあります。
しかし、こうした身体的な問題に直面したとしても、音楽家は「演奏ができなくなるかもしれない」という恐怖から、無理をして練習を続けることが多いのが現実です。また、音楽に対する情熱があるからこそ、痛みを感じながらも演奏を続け、結果として症状を悪化させてしまうこともあります。artistplusは、音楽家自身が自分の身体をより大切にし、メンテナンスが必要であることを理解してもらうための啓蒙活動も行っていきたいと考えています。
一方で、精神的なストレスも無視できません。音楽家は、常に自分の技術を磨き続け、他者との競争にさらされる環境で活動しています。そのため、自己評価が低くなったり、緊張や不安に苛まれることが少なくありません。特に、完璧主義に陥りがちな音楽家は、練習や本番でのミスに対するプレッシャーに押しつぶされてしまうこともあります。このような精神的な負担が続くと、うつ病や不安障害といったメンタルヘルスの問題に繋がる可能性があります。
artistplusでは、そうした精神的な悩みについても適切なカウンセリングやサポートも提供しています。
・野元先生との出会い

精神的な悩み相談やサポートに関して、自信を持てるようになったのは演奏メンタルサポーター®︎である野元麻美先生との出会いでした。
私自身、音楽家と言えるほどプレッシャーのかかる場面での演奏経験や、人生がかかったコンクールなどを経験してきたわけではないので本当の意味で音楽家の方々が感じているストレスを理解できていたわけではないと思います。
このプロジェクトを立ち上げる以前から「音楽家との関わりにはメンタルケアが必須」と言われていました。様々なメンタルトレーナーの資格がある中で、演奏メンタルサポーター®︎という音楽家に特化しており、かつ「サポーター」という名前にとても魅力を感じ、すぐに資格を取るための講義に申し込み、資格を取得することが出来ました。自分自身、極度のあがり症なため、ここでの学びは自分自身のマインドセットを整える上でもとても大きな転機であり、音楽家の方々と関わる上で最も重要な事の基盤となる1つを学ばせていただいたと思っています。
演奏メンタルサポーター®︎について気になる方は是非覗いてみてください
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
・青嶋医師の加入と体制の強化
私たちの活動は、身体(いわゆるフィジカル)に対するアプローチを基本としており、私たち自身そこに関しては絶対的な自信を持って活動しています。しかし、音楽家の問題と関わっていく上で必ずと言って良いほど耳にするのがフォーカルジストニア(musicians dystonia
)です。フォーカルジストニアは局所性動作特異性ジストニアに分類され、同じ動作を繰り返し行う職業で発症(音楽家の場合は演奏中など)するとされています。この分野に関して、まだまだ、治療法が確立しているとはいえない状況の中、青嶋陽平医師と出会いました。

神経内科医である青嶋医師はフォーカルジストニアを専門に研究されており、ご自身もピアニストとしてフォーカルジストニアを罹患するも、リハビリで克服しリサイタルを開催できるまでになったという、まさにジストニア治療の第一人者と言える存在かと思います。青嶋医師は様々な治療法がある中でフォーカルジストニアに対してリハビリの効果を非常に評価していただいているという事もあり、是非一緒に!とお願いしたところ特別アドバイザーとして快くプロジェクトに参加していただきました。
青嶋医師は、神経系の専門家として多くの患者さんを診ており、特に音楽家が抱える身体的な問題に対して深い理解を持っています。彼のアドバイスや知識は、音楽家の身体的・精神的なサポート体制を強化するために非常に重要で、これによりartistplusは、より多くの音楽家に対して質の高いサポートを提供できるようになったと確信しています。
・artistplusの具体的な活動内容
artistplusでは、具体的にどのようなサービスを提供しているのかをご紹介します。まず、私たちは音楽家の身体的なメンテナンスのサポートを行っています。例えば、音楽家が特定の動作を繰り返すことで起こる筋肉や関節の痛みに対するリハビリテーションや、演奏に関連する姿勢の改善などのアドバイスを行っています。また、音楽家特有の問題に対応した専門的な施術を提供するなどご相談内容に合わせてサービスを提供します。
また登録セラピストは全て音楽経験者、かつ医師もしくは医療系国家資格を持つ者で構成し、提供するサービスの質を確保しています。
さらに、精神的なケアに関しては、音楽家のメンタルヘルスに焦点を当てたカウンセリングを提供しています。音楽家が感じるプレッシャーや不安に対処するためのセルフケアや、パフォーマンス向上のためのメンタルサポートも行っています。これらのサポートを通じて、音楽家がより健康で充実した音楽活動を送ることができるよう、私たちは全力でサポートを続けています。
いきなり申し込むのはなかなか勇気がいると思います。まずは気軽に無料相談などでお話が出来ると非常に嬉しく思います。
・音楽家の未来をサポートするために
でかい事を言ってるな、と思います。しかし、私たちartistplusの願いは、すべての音楽家が身体的にも精神的にも健やかであり、長く音楽を続けられる環境を作ることです。音楽家が自身の身体に目を向け、必要なケアを受けることで、今まで諦めていた不調や症状が改善される可能性があることを知ってほしいと願っています。
また演奏中上手く出来ないことがイップスと思っていたのに実はジストニアだった!なんていう事も少なくありません。一昔前はなってしまったら治らないからうまく付き合っていくしかなかったとされていた病気が、今では治るかもしれない、という希望を持てることがどれほど大きな変化かということを知ってほしいと強く願っています。
もちろん、全ての症状がすぐに改善するわけではありませんが、私たちは音楽家が健康を維持しながら自分の夢を追い続けるためのサポートを提供し続けます。音楽家としてのキャリアを長く続けたいと願うすべての人に、artistplusの存在を知っていただき、私たちのサービスが少しでも役立てば幸いです。
・最後に
これだけの文章を最後まで読んでくれたあなたは相当な猛者ですね!
柄にもなく最後は熱く語ってしまいました。笑
これからも少しずつではありますが活動報告などblogで行なっていければと思っています。まずは継続頑張ります。
最後までありがとうございました。
Comments