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​局所性ジストニアについて

​ジストニアとは

ジストニアとは、意思に反して勝手に力が入り、動作や姿勢のコントロールが利かなくなったり、動きがぎこちなくなったりする症状のことを指し、体の一部にジストニアが起こる場合をフォーカルジストニア(局所性ジストニア)と言います。フォーカルジストニアには、楽器演奏やスポーツ、テレビゲームなど、体の一部を集中的に使う作業をする人の間で発症するタイプ(職業生ジストニア)があり、音楽家に発症すればミュージシャンズジストニアと呼ばれます。

ミュージシャンズジストニアは、演奏の練習を長期間継続する過程で発症し、体の一部にこわばりを起こして演奏動作を妨げます。ピアノやギターでは指、管楽器では口や指、ドラムでは足や手など、各楽器で酷使する部分に症状が現れやすいです。この症状は日常生活ではあまり問題にならず、演奏の時にだけ支障を来すというのが特徴です。ミュージシャンズジストニアは、演奏動作の訓練の過程で余分な動きや感覚まで覚えてしまい、その反応が脳と体に染みついてしまっている状態です。特定の状況になると体が勝手に動いてしまうという、反射的な現象とも言えます。発症した場合、そのまま練習を続けると症状の悪化や固定に繋がりうるため、予防や早期発見が大切です。ジストニアを短期間で治すことは簡単ではありませんが、適切なリハビリや治療を根気強く続けることで克服することは可能であると考えています。

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